新しい豆との出会い

「この仕事をしていて楽しいことは?」とお客さんに聞かれますが、僕はいつも「新しい豆と出会うことです」と答えます。

20歳から自家焙煎店に通い、コーヒーを淹れ始めてはまりにはまって自己流で焙煎するようになりました。

そして、焙煎するようになってからは素材(生豆)を追求するようになり、スペシャルティコーヒーの存在に気付きました。

そのスペシャルティコーヒーの個性豊かな香味と品質の高さに惚れ込み、色々な豆を試してきました。

そして、その中でもカップオブエクセレンス、川島良彰氏の豆は衝撃的な出会いとなりました。

現在この豆達の出会いが品質を見極めるうえでの僕の基準となっています。

そして、今度はベストオブパナマで優勝経験のある農園のゲイシャ種(この品種が上位を独占します)を取り寄せました。

開店以来で最も高額な豆です。

このブログを読んで頂いているお客さんから新しい豆を扱う情報を書くと、お問い合わせ頂くことが多く、申し訳ないのですが、今回はあくまで僕の趣味で取り寄せたので基本的には販売致しません。
販売価格も100g約¥2000以上になると思います。

でも是非飲んでみたいと思われた方はお問い合わせ下さい。

本当に極少量になり2、3人の方になると思いますが、お分けいたします。

ニュークロップイルガチェフの出来は・・・



新豆イルガチェフのサンプルが届いたので早速テースティングを行いました。

結果からいうと今年も少しフレーバーは弱いです。香りの立ちはあまりよくありません。

ですがカップはきれいで柔らかい酸味があって、クリアで飲みやすいと思います。

他のモカと比べると断然イルガチェフの品質は良いので変えがたいのですが、近年のモカは香りが弱いです。

今年は収穫期が少し遅れたことで香りが弱くなったといわれていますが、真意はわかりません。

ブルーマウンテンなどに代表される、無理な増産による品質低下は避けてほしいです。

パナマ・エスメラルダオークション

パナマ・エスメラルダ農園のオークションが本日行われました。

いまいちピンと来ない方が多いと思いますが、パナマは自国でベスト・オブ・パナマという品評会を行っています。

当店でも開店以来扱ってきたカップ・オブ・エクセレンス(中・南米中心の世界最高品評会)の豆と同じく、とても品質の高さで有名な品評会になります。

そのベスト・オブ・パナマでエスメラルダ農園は2004年より4年連続で優勝をしました。これは簡単なことではなく、オリンピックで金メダルを連続で獲っているぐらい凄い事なのです。

そして2007年時のオークションでは世界最高値(1kg約3万円)で取引されました。

あまりにも群を抜いて毎年高品質な豆を作り出すエスメラルダ農園はベスト・オブ・パナマから外され、「エスメラルダ・スペシャル」という農園単独のオークションが設置されました。まさに殿堂入りしたといった感じです。

僕自身去年エスメラルダ農園の豆はカッピングしましたが、とても柔らかく、レモンのようなフレーバー、甘味があって華やかな味わいは驚愕でした。

そのエスメラルダ農園のオークションが行われたのです。

今年は如何だったのでしょう?スペシャルティコーヒー業界は大注目です。

僕の焙煎したいと思うBEST3に入る豆でもあります。

ニュークロップのイルガチェフの出来は?

当店の人気豆であるモカ・イルガチェフの新豆が届いたようで、早速サンプルを発注しました。

コーヒー豆も農産物なので、毎年同じ味ではありません。

こんなことをいうと自分の商品を否定するような事にもなりかねませんが、正直いってここ数年のイルガチェフの出来は良くないでしょう。

僕自身イルガチェフは6年間扱ってきましたが、ここ2年間のイルガチェフは良いものとはいえません。

カップ自体に濁りはなく、他のエチオピアのモカを比べると品質はとても良いですが、全体的にフレーバーが弱いです。

でも、イルガチェフの代役を出来る豆はないのです。

今年の出来は果たしていかがなものでしょう・・・。

ワインのボジョレーヌーボーみたいで新豆の到着が楽しみです。

代役のケニア決定

ケニア・ルイスグラシアが在庫切れで8月入港予定までの代役が必要なので、サンプルを取り寄せました。

そして、今日焙煎をし、テースティングを行いました。

それぞれタイプの違う3種類でしたが、今回は代役という事で、よりルイスグラシアに近い物を求めました。

そして、決定いたしました。

詳細は後日書きたいと思います。

お取り寄せ

お取り寄せをしていたとろろ昆布が届きました。

このとろろ昆布は大阪の1864年創業の長池昆布の物です。

このとろろ昆布は職人が包丁で削りだしているもので、素材も拘りを持って使用しています。

何といってもおつゆにいれた時の旨味の出方が尋常ではありません。ここまで強く昆布の味が出るのかと驚きがあります。

僕がおすすめのとろろ昆布を使った手抜き料理があるのですが、それにピッタリだと思います。

ちなみに僕のおすすめ手抜き料理は、お椀にとろろ昆布適量、鰹節ひとつまみ、梅肉一片、蒲鉾2枚、浅葱適量に熱湯を注ぐだけです。
これだけでおいしい出汁が味わえます。

こちらのとろろ昆布に興味のある方はどうぞ。
長池昆布
http://www.nagaikekonbu.jp/index.html
TEL.06-6364-6368 FAX.06-6364-6326

いつもと同じ味を作る

最近日増しに気温が上がってきました。

毎年の様に書いているとは思いますが、焙煎も夏に向けて変えていかなければなりません。

その時に重要なのは「釜の熱保有」です。

いつもと同じ味を出すためには釜をいつもと同じコンディションにしなくてはなりません。(厳密にいうと同じ味はだせませんが)

炒り上がりまでをしっかり想像し、火力、ボトムポイント、設定温度を決定しないと味はブレてしまいます。

偉そうに書いていますが、まだまだ修行の身です。

今日も焙煎をしていて釜の熱保有について小さな発見がありました。

これから夏に向けて段々暑くなります。毎日何リットルという水を飲みながらの作業です・・・。

もともと汗かきな僕。夏嫌いです・・・。

ケニアルイスグラシア販売休止

現在当店で扱っているケニア・ルイスグラシアが在庫切れのため、現在の在庫で一旦販売休止とさせて頂きます。

ケニアの豆も20銘柄以上はテースティングをしていて、品質の良い豆も何銘柄かあります。

実際に過去ケニア・マサイは限定販売しましたが、好評でした。

今度も限定的に他の銘柄を扱おうと思っているので、現在サンプルを発注済みです。

生産量が少ないスペシャルティコーヒーは供給が安定しないため、何度も扱う豆を変えなければならない事態がおこりましたが、これもスぺシャルティ専門で扱う楽しさでもあるのです。

しかし当店もお客さんに支えられ無事4年を迎える事が出来ましたがいろいろな豆と出会い、焙煎も変わっていきました。

開店当初の豆と現在の豆は絶対に香味が違うと思います。

まだまだ「焙煎」というものはこれだ。と思っていないので、変わっていくと思いますが、「おいしいコーヒーを提供したい」という想いは変わらないので末永くお付き合い願いたいと思います。

おすすめの本

先日いつもお世話になっている方からこの本を貸して頂きました。
この本はいわばイメージトレーニングの効果をいかに活用するかが脳神経外科である著者が科学的な見地から書き記したものです。

シチュエーションに応じてこと細かに書かれています。

例えばゴルフのパットはカップインをイメージするよりも、ボールの転がりをイメージすると良いなどはとても新鮮でした。

少し話は変わりますが、「運が良い人」とは「運が良いと思う人」と何かで聞いた事がありますが、僕はこの言葉は的を射ているなと思うのです。

例えばあなたが1円玉を拾ったとします。この事をどう思うか

「1円かぁ、少ないな」と思うのか、「やったぁ1円拾っちよった」と思うのか。

起きた事に対しての反応が全然違いますよね。

そして、小さな幸運に気付く事の出来る人はチャンスを掴む機会に恵まれるのではないかと思います。

長々と僕のくだらない考えを書いてしまいました。

でもこの本はおすすめですよ。興味のある方はどうぞ。

「勝負脳の鍛え方」林成之著

コロンビア・サンチュアリオ農園発売

コロンビア・ティピカに代わりまして、コロンビア・サンチュアリオ農園を発売開始しました。

カップの特長は軽やかで酸味が柔らかく、クリーンです。

とてもフルーティでおいしいですよ。