珈琲論

少しばかり堅苦しいタイトルを付けてしまいましたが、内容については僕のコーヒーを販売しているうえでのスタンスを書かせてもらいます。まあ堅苦しい内容だと思いますので興味のある方のみ読んでください。

今月はコーヒー教室を4回させてもらいました。

コーヒー教室をしていると再確認させられることがあります。

僕がコーヒー教室を始めたきっかけは「最高」の状態でコーヒーを飲んでもらいたいということです。

僕自身コーヒー好きで知れば知るほどプロとしてお伝えしなければいけないことが多いです。

コーヒー豆にはランクがあってという豆の品質から始まり、豆を購入してもらったら家でもベストな状態で保存し、おいしく淹れてもらうためのドリップの実演。

そして香りを楽しむ上で欠かせない鮮度。

いまから書くことは他店を否定するという意図ではなく「最高」の状態の豆を知っていただく意図で書きます。

僕はコーヒー教室の中で「鮮度をしっかりチェックしてください」と実際に鮮度の良い豆と鮮度が保たれていない豆をドリップして見てもらいます。

これは見ると明らかで膨らむか膨らまないかで分かります。

そして「こういう膨らみをするお店を選んでください」とお伝えしています。

他にも焙煎豆をチェックする項目もいくつか語らせてもらいます。

例えば「ブルーマウンテンのような高級豆には気を付けてください」とか。

これはなぜかというとブルーマウンテンやハワイコナのような超高級豆は購入する方は少ないです。

ですから余りやすくなります。そしてお店側も廃棄したくないので古くなったまま保存し販売するケースが多いのです。

これでお客さんが納得し購入されているのならば僕は問題はないと思います。

ですが、僕の考えとしては豆を良い状態で届けて、最高においしい状態で飲んでもらうということをしていかないとコーヒーは文化的に高められないと
考えています。

あまりにも堅い考えで偏屈な店主だと思われるかもしれません。

でも実は僕のお店はドリップバッグを販売しています。

販売していていうのもおかしいのですが、正直ドリップバッグは鮮度の良い状態で購入してもらう商品ではありません。これはコーヒー教室でも言っています。

では「なぜ販売しているの?」と突っ込まれそうですが、僕の考えはまず「コーヒーに興味を持ってもらう」というところから始めないといけないと思っています。

コーヒーは人それぞれで楽しみ方が違います。

インスタントしか飲まない人、缶コーヒーだけという人、砂糖、ミルクを入れる人。どの飲み方もコーヒーを楽しむうえで正解だと思います。

そこで僕が「こういう飲み方以外コーヒーでは無い」と言ってしまうとコーヒーに興味が沸く人はいなくなると考えています。

勉強でもそうだと思います。少し興味を持って先生に質問したら「そんな事も知らないのか?」なんて言われたら興醒めするのと一緒だと思います。

僕自身のコーヒーとの関りが中学生の頃永ちゃんのCMに憧れ缶コーヒーを飲み始め、ドリップコーヒーなんて知りませんでした、そして高校からスーパーで買ってきたコーヒー粉をコーヒーメーカーで淹れる様になり、大学時代に自家焙煎店に通うようになりハンドドリップするようになったのです。

ですから入り口は広げておくべきと考えているのです。ドリップバッグはそのため販売しています。実際ドリップバッグのみを購入されるお客さんも多いです。

そして少しでも興味を持ってもらったのならば、よりおいしく飲むにはということでよりおいしく飲むための情報をコーヒー教室で学んで頂くのです。

そして最高においしく飲むにはということを知ってもらい、そこから選択してもらえればよいのです。

もちろん朝に時間がなければインスタントもありだし、前日の夜にだって明日の朝のコーヒー分の豆を挽いていたってよいのです。

何よりも知っているということが大きいことだと思います。

開店当初から品評会入賞豆を扱ってきたのもそういう想いからです。

少々金額が高くても「最高の品質はこれ」と知って欲しかったからです。まあ最初は廃棄する豆が多かったですけど・・・。

僕のお店では焙煎後1週間を過ぎたら廃棄するようにしています。今では品評会入賞豆も馴染みのお客さんもついてくれて即完売するようになりました。

長々と書いてしまいました。

あまりうるさく拘りや薀蓄を語るような店主は僕自身好きではありません。

このブログだからこそ書かせてもらう想いです。

10月にはまたまた品評会入賞豆を販売します。どうぞよろしくお願いします。

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