明日から店頭販売価格の割引率が変わります

明日10月1日からコーヒー豆の店頭販売のまとめ買いによる割引率が変わります。

申し訳ありませんが、実質値上げとなります。

2010年後半よりコーヒー豆は高騰を続け、連日テレビ、新聞、雑誌を賑わせてきました。主な原因は新興国の需要拡大と投機目的による相場価格の引き上げです。

当店では「高品質な豆をお手頃に」と考えているため値上げはせず対応してきましたが、10月の新豆が入荷する頃から価格の上昇が予想されています。さらには年末に向けて相場は高くなる傾向があり、割引率を5%下げる苦渋の決断となりました。

実質1杯あたり約2円の値上げとなります。

正直言ってスタンダードランク(低品質、低価格の豆)を使用し販売価格を抑える事はできますが、それでは開店当初より専門で扱ってきたスペシャルティコーヒーを気に入って飲んでくださっているお客さんをがっかりさせることになると思い決断したのです。

ちなみに10月後半にはルワンダ・ナショナルアワードに選ばれたンコラ農園、11月にはニカラグア・カップ・オブ・エクセレンスに選ばれたコフラディア農園を販売予定です。コーヒー好きの方にはどちらも魅力的な豆だと思います。

豆や焙煎堂では、高品質でおいしいコーヒーをお届けしてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

マンデリンビルセレクシ販売休止

現在扱っているマンデリンビルセレクシの在庫がなくなり、新豆の入荷待ちです。

そのピンチヒッターとしてマンデリンスマトラタイガーを仕入れました。

あと1週間〜10日ほどでビルセレクシが無くなりそうなので、それ以降の販売となります。

現在マンデリンの品質はとても悪く良い豆に出会う機会が少ないですが、スマトラタイガーは品質が良かったので代役にさせて頂きました。

スペシャルティコーヒーの世界は豆をどれだけ知っているかが重要です。

豆の品質を見極める作業は時間が掛かり、根気が必要ですが僕のコーヒーの仕事の醍醐味でもあります。

スマトラタイガー近日発売。楽しみに待って下さい。

万理一空

「万里一空」大関昇進を決めた琴奨菊関が述べた口上です。

この諺は宮本武蔵が長年の修行で到達した精神的境地で、著書の「五輪書」では「山水三千世界を万理(里)一空に入れ、満天地とも攬(まとめ)る」と記されているそうです。

すなわち「すべては一つの空に通じている。一つの目標に向かってやるべきことを見失わず頑張り続ける」といったところでしょう。

素晴らしい言葉です。何事にもブレない精神の持ち方を詠った諺は多く僕自身も「初志貫徹」という諺は大好きです。

意味は「初めに思い抱いた願望や志をくじけずに最後まで貫き通すこと」です。

ラグビーW杯2勝目はおあずけ

もうニュースでご存知の方も多いと思います。

ラグビー日本代表がカナダと1次リーグ最終戦を終えました。

結果は23−23の引き分けとなりました。正直ラグビー代表は世界で勝てるレベルではありませんが、カナダには勝たなければいけない相手だと思いますし、勝って欲しかったです。

試合の内容はまだ放送(この後日テレで24:03〜放送)を見ていないので分かりませんが、スコアをみると前半は17−7でリードして折り返しています。

おおよそ後半でフォワードが力負けしバテが激しくなり、ディフェンスが甘くなっていったのでしょう。

日本ラグビーは1歩づつですが確実にレベルアップしています。

2019年には日本でワールドカップが行われます。その時にはジャパンラグビーが歴史を変えるのを楽しみにしています。

本日の焙煎室

最近滅法涼しくなりました。

ですが、焙煎室は常夏です。

ちなみに34℃をマークしています。

夕食後に

夕食後にいよいよエスメラルダ農園コルガのテースティングを行いました。(定番とらやの羊羮とともに)

さすがに高品質な豆です。

フルーツの酸味、甘味、コク、マンゴーのフレーバー。

紛れもなく最高品質ですが、 ベスト・オブ・パナマ上位のカルレイダ農園のクオリティまでは届かない感じです。

今度はエスメラルダ農園の評価の高い地域を試したいです。

ちなみに最も高い評価を受けた「マリオ・カーニバル」地域はコルガ地域の約4倍の価格を付けられました。

伝説の農園がやって来た

コーヒー業界を震撼させた伝説の農園があります。

その農園はパナマ・エスメラルダ農園です。

エスメラルダ農園の伝説は 2004年のベスト・オブ・パナマ(品評会)から始まります。

2004年のベスト・オブ・パナマで、エスメラルダ農園が出品した豆が優勝し、以降4年連続優勝を記録したのです。

ベスト・オブ・パナマは、レベルの低いコーヒー品評会での話ではありません。

一般的に多く流通しているスタンダードランクは79点以下のスコアです。ですが、エスメラルダ農園は90点以上のスコアをたたき出しているのです。(ちなみにスペシャルティランクは80点以上)

そして、功績が認められエスメラルダ農園単体で評価され、オークションに掛けられ世界中に流通するようになりました。

その伝説の農園の豆をやっと手に入れることが出来ました。

今回は自分のサンプル用に取り寄せたので一般販売はしません。

今回の取り寄せた同農園の地域は「コルガ」のもので、評価はあまり高くなく割りに安価で手に入りましたが、スタンダードランクの豆の平均的な価格の約6倍はするものです。

以前扱ったベスト・オブ・パナマのカルレイダ農園がとても良かっただけに期待感は相当なものです。

早くサンプルテースティングしたいと思います。

いつかみなさんにも提供できると良いのですが。

新日本プロレス新居浜大会終了


今年も新日本プロレスが新居浜にやってきました。

去年よりもお客さんの入りも良くまずまずの盛り上がりでした。

そして何よりも嬉しかったのはキング・ファレ選手と今年も話せたことでした。

ファレ選手とは去年も少し話し、共通の話題でちょっと盛り上がってしまいました。

ファレ選手と僕の共通点とは・・・?

ラグビーです。ファレ選手はもちろんバリバリのラグビーエリートです。

トンガ出身。193cm120kg(公式では113kgですが本人から聞きました)の恵まれた体格を活かしトップリーグのサニックスブルースの一員として活躍しました。

そして新日本に入門したのです。

ファレ選手はデビューする前から見ていて、デビューしてから初めてファレ選手がラガーマンだったことを知りました。

そして去年ラグビーの話をして盛り上がったので、声を掛けてその話をしたら僕のことを憶えていてくれました。

勝手な僕のミーハー心ですが、ファレ選手に親近感が沸き今年は何といってもラグビーワールドカップについて話しました。

するとやはり「インターネットで見ているよ」「ジャパンはトンガとしたね」とファレ選手。

ラグビーとプロレスを愛する僕としては最高のレスラーです。

もっともっと成長してトップレスラーになってほしいです。

カーワンジャパン1勝までの道のり

ネットのニュースで結果を読んだ方もいると思いますが、ラグビー日本代表がトンガ代表に18−31で敗れ、日本は3連敗で7大会連続の1次リーグ敗退が決まりました。

残すところは2勝目大本命のカナダ戦のみとなりました。

僕は試合前にフランス戦、ニュージーランド戦、トンガ戦とすべて自分なりに予想して大体その通りとなりました。

これは自慢でもなんでもなく、ラグビーを経験している人なら大体は予想のつくスコアです。

それぐらいラグビーは番狂わせのない競技なのです。ワールドカップが始まってからもよくいわれています。

なぜそれだけ番狂わせがないのでしょうか?

僕なりにお答えします。

ラグビーは基本的にキック以外パスを前に出してはいけません。

そのため前に進むためにコンタクト(ぶつかり合い)が必須となります。

コンタクトは体力差(実力差)が如実に出てしまい、自分がボールを持って当たる時は必要以上に体力を消耗し、相手がボールを持って当たる時も必要以上に体力を消耗するようになります。

それを前後半80分戦っていると時間の経過とともに攻め勝っているチームと負けているチームの体力差の開きがさらに大きくなっていくのです。

残るカナダ戦勝ちの見込めるチームです。

ぜひ日本ラグビー界発展のための2勝目にしてほしいです。

最後に勝手に27日(日)のカナダ戦予想をします。

20−10の10点差以内の接線で「日本勝利」です。

27日(火)24:03〜日テレで放送です。注目してください。

熟練の技

今この本を読んでいます。

この本は現代の名工に選ばれたバット職人の久保田五十一氏やグラブ職人の坪田信義氏の仕事についてスポットをあてた本です。

その中でバット職人久保田氏のエピソードで感心したところがあったので紹介します。

久保田氏は名立たるプロ野球選手のバット手掛けています。その中で歴代最多3回の3冠王に輝いた現中日監督の落合博満氏との話です。

1995年のシーズンオフに落合選手が2本のバットを携えて岐阜の養老工場までやってきました。

そして2本を並べ、ひとつのバットのグリップが細い、というのです。

久保田「そんなはずはありません。」

落合「いや間違いない。おれは素手でバットを握っているから、ちいさな誤差でもわかる。」

そんなバカな、と思いつつ久保田氏はノギス(副尺つきの金属製ものさし)を取り出してグリップ部を計測しました。

確かに落合選手の指摘通りひとつのバットのグリップ部が0.2ミリ細かったのです。

原因は久保田氏が老眼になりノギスの目盛りが見えにくくなり、バットの誤差になっていたのでした。
 
そして久保田氏は自身の非を詫び、率直な疑問を落合選手にしてみました。

久保田「わたしの中で0.2ミリの誤差がいけないという理由があまり理解できません。なんでダメなんでしょうか?」

落合「バットは強く握ってはいけない。ボールがバットに触れた瞬間、ぎゅっと握りしめる。そのとき、バットのグリップが細いと手の中でグリップが遊んじゃう。ゆるんじゃう。だから、ダメなんだ。」

この話を読んだときなんてレベルの高い職人同士の感覚なのかと思いました。

0.2ミリで削り分ける久保田氏も、その誤差を分かる落合選手も超一流の職人です。

脳科学者の話で職人の道具を操る感覚とは「自分の身体を認識していたニューロン(神経細胞)が、道具を手の一部として認識し始める」というのです。

本当にその通りだと思います。

僕は焙煎をし始めて約6年半となりました。

焙煎初心者だった頃同業の先輩方に話を聞いて「焙煎は1秒で味は違う」といわれました。

僕はひねくれ者なので「大げさだ」と思っていました。ですが、ここ最近になってその言葉が素直に入ってくるようになりました。

僕の場合はまだ1秒単位とまではいかないですが「10秒の誤差」ははっきり分かるようになりました。

まだまだ未熟者です。これから先「1秒の誤差」を追及していきたいと思います。