指導に体罰が必要か

ネットのニュースを見ていると元巨人の桑田真澄氏が桜宮高校バスケットボール部主将の自殺の件についてコメントをしていました。

この話は当店のお客さんともよく話をしています。

お客さんも戦後教育を受けてきた人生の先輩や、現役の教師の方なども多く、よく意見を聞かせていただきます。

ここでは僕の勝手な経験上の意見を書きます。

僕は高校時代ラグビー部に所属していました。いわゆる体育会系の部です。

僕の場合は監督さんから体罰を受けることはありませんでした。

それでもほとんどの先輩は良い方ばかりでしたが、やはり一部の先輩の体罰はひどくありました。

ラグビーの技術や基礎体力面の向上を目的とした、スクワット300回連続や20km走などのしごきはいくらでもありましたし、それらについては「レベルアップに繋がる」と理解し、納得の上で練習をしていました。

ただ練習中、試合中ミスをすると、何も指導は無く、とにかく殴られ、蹴られという事については納得出来る物ではありませんでした。

なので試合が始まると「ミスをすると殴られる」とつい頭によぎるのです。

また練習後は当時流行っていたK-1などの格闘技があって、「相手をしろ」と命令されサンドバッグ状態なんてこともしょっちゅうありました。

そんな中で僕達下級生は「もう止める」という子も出たりして、それでも「一緒に乗り越えよう」と励ましあい、僕達が一番上の代になったら「一切の体罰を止めよう」と結束していました。

そしていざ僕達が3年生になって、いろいろ変えていきました。当たり前のことですがグランド整備、道具の管理、後輩達をこき使わない・・・。一切排除しました。

練習はもちろん厳しくしましたが、体罰はありません。

少し生意気な言い方になりますが、僕達はある程度勝てるチームになりました。新居浜東という弱小チームの中で、花園予選歴代最高の準決勝まで進ませてもらいました。

はっきりいって僕達の代はずば抜けて凄いという選手はいなかったです。
先輩達の代は身長も大きく、足も早い人が多く基礎体力面は優れている方たちでした。

でも僕達は四国ではほとんど負けないチームになっていました。

その一番の違いは「団結力」だと思います。

練習が終わると本当に先輩後輩も無いチームで、夏休みに入ったら午前中みっちり練習し、その後みんなで海に泳ぎにいったりと和気藹々としていました。

こうすることで試合中先輩方の顔色を見てプレーするなんてことはなく、みんなが堂々とプレー出来ていたのが、チームの団結力に繋がったのだと思います。

僕なんかは試合中しょっちゅう「頑張れ」なんて後輩に励まされてましたから・・・。

ですから嬉しいことに僕がこのお店をし始めてからも後輩が来店してくれたりしています。

僕の経験上体罰なんかで指導は出来ないです。とてもくだらないことです。

実際に高校ラグビー優勝校東福岡監督の谷崎重幸監督は生徒達の自主性に任せ、必用なところをサポートするという非常に成熟したチームを作り上げています。

「体罰も指導の上で必要」という間違った考えはなくすべきだと思います。

間違った指導で亡くなられたバスケ部主将の子が不憫でなりません。本当に心からお悔やみもうしあげます。

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