同業ならではの悩み

当店は自家焙煎店で主に豆売りを主体としているお店です。

ただし店内でコーヒーを飲んでいただく喫茶業務も行っています。

そして、豆をカフェ、喫茶店に卸していることもあっていわば同業の悩みを聞くことも多いです。

昨日「矢野さん助けてください」来店されて開口一番かなり深刻な様子が伝わってきました。

その主は7月にオープンされた「らぐどーる」さんのオーナー泉さん。

お店を出店されるということで、数ヶ月前から打ち合わせをして、豆の卸売りの単価設定など詰めていました。

そして、それから音沙汰が無く頭の片隅に「どうしたのかな?」と思っていました。

当店のスタンスは「強引には売らない」なので、選んで頂いたらそれが一番という感じです。

話を聞くとオープン当初は当店の豆を利用してくださっていて、その後他社の豆を利用されていたようで、またスタッフさんが集まらず通常営業出来ない状態になっていて当店に来られなかったそうです。

何でもらぐどーるさんに当店のお客さんが結構来店されるそうで「豆の品質下げたでしょ、豆や焙煎堂のじゃないでしょう」と指摘され「やっぱり豆や焙煎堂の豆を使おう」と思って頂いたのだそうです。

そして、カウンターに座られて僕が「お店始められていかがですか?」と聞くと「私はカフェを経営するのに向いていません」「自信を無くしました」「何をやったら良いかわかりません」と悩みを聞きました。

そして、「昨日の晩も泣いていたんです」と言われたので、僕には偉そうに語るほどのアドバイスが出来る訳ではありませんが、自分の経験の中から話すことは出来るので、あまり話したくはない僕の恥も含めて「実はオープン当初僕は2回売り上げ¥0があったんですよ」

「焙煎を始めた当初煎り方が掴めず悩みすぎて体重が激減した事もありました」

「お客さんから頂くアドバイス、リクエストが多くて何をして良いのかブレてしまった事もありました」とお伝えしました。

すると泉さんは「矢野さんも同じだったんですね。心の突っ掛かりがすぅっと晴れました」と喜んでくれました。

僕の力は微力ではありますが、当店に関わりのあるお店と悩みを共有し、僕の出来ることがあればお手伝いしたいと思います。そして、同志として一緒に頑張っていけたらと思います。

店名にもなっているラグドール(ネコちゃん)が待っています
〒792-0026
新居浜市久保田町3-2-14
古民家cafe Mrs.らぐどーる
Tel:050-3797-2447

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