この本はいつもお世話になっている方から借りた本です。
メディアでの露出も多いので知っている方も多いと思いますが、元ラグビー日本代表の大畑大介選手(34歳)の本です。
テストマッチ64トライの世界記録といった数々の輝かしい実績のある大畑選手が2007年(当時32歳でラグビープレーヤーの寿命はとっくに過ぎている)ワールドカップ2週間前のトレーニングマッチで左アキレス腱断裂の苦難に立ち向かい現役続行を宣言した、熱い思いを綴っている本です。
確かにラグビーは常に生傷の絶えないスポーツです。
この本に載っているだけでも大畑選手は腰骨剥離骨折、くるぶし骨折、腓骨骨折、右アキレス腱断裂、左アキレス腱断裂、左肩亜脱臼と関節骨折。
僕自身はラグビーでの骨折はないですが、脳震盪は当たり前です。
そして左腕が上がらなくなる血行障害、ポジションの特性上、左手をスパイクで踏まれ過ぎたため指が曲がったままで真っ直ぐなりません。またふくらはぎをスパイクのスタッド(鋲)で削られ肉が裂ける等。
本当に細かい怪我をあげるときりがありません。
こんなことばかりを書くとラグビーの悪いイメージである「怪我をする」といった印象を与えやすいので嫌ですが、ラグビーは1人1人がチームのために体を張って相手を止めることでフィフティーンからの信頼が得られ、チーム力が上がるのです。
そして、怪我をしケアをしている期間にさらに体を鍛え、怪我に対する強い体を作って、精神を鍛え、正しい技術を学んでいくのも重要です。
でも面白いもので怪我が多いラグビーですが、それが理由で「止めたい」なんて人は少なく「早く復帰したい」という人の方がラグビー経験者は多いのです。
そんな不思議な魅力のあるラグビーで体を張ってみるのも楽しいですよ。
最後になりますが、現在34歳の大畑選手。ラガーマンは20代後半で引退する方が多いですが、2011年ワールドカップを目指し奮闘中です。ラガーマンとしての幕の引き方を僕は見て行きたいと思います。