当店でもファンの多いモカですが、そもそもモカとはどの国のコーヒーでしょうか?
この問いに答えられる方は案外少ないのではないでしょうか?
答えはイエメン産とエチオピア産の2国です。
モカとはイエメンの南西岸、紅海に面する小さな港町の名前です。
昔、アラビアで産出されたコーヒーはこの港から船積みされたので、港の名に因んで「モカコーヒー」と呼ばれました。
モカ港は現在では砂地のため閉鎖されています。
そして、エチオピア産もモカの名で取引されます。
理由は「イエメン産モカコーヒーの木は、元はエチオピアから移植されたものだから」とか、「産地がイエメンに近いし、品質が似ているから」、「モカ港経由でヨーロッパに輸出されたから」など諸説あります。
まあ薀蓄を長々と書いてしまいましたが、僕のお店ではエチオピア産のシダモ地区イルガチェフ村の豆を使用しています。
この豆を扱うまでにイエメン産、エチオピア産のモカを約20種類ぐらい試した中から決定しました。
モカとひとくちに言っても品質はさまざまで納得のいくものは少ないのです。
特にイエメン産マタリは品質の悪いものが多く、香りがぶれ、欠点豆が多いのに卸価格は高い。
これらの事から僕自身イエメン産モカを敬遠していました。
ですが、もう1度勉強するためにイエメン産のモカのサンプルをいくつか頂きテースティングを行なっています。
そしてまだ未定ですが、品質が良ければイエメン産、エチオピア産のモカの飲み比べをお客さんにも楽しんでもらおうと思っています。
テーティング結果は後日アップします。