教えれない焙煎技術

「焙煎は難しいものですか?」とお客さんから質問を頂きます。

僕は「簡単です」と答えています。

というのも焙煎を行ううえで僕がみているポイントは、

・気温
・湿度
・豆の量
・各豆の水分量
・釜の作り方(焙煎前の暖気運転)
・豆を投入時の釜内温度
・火力
・豆の温度上昇
・焙煎時間
・釜内の排気量(ダンパー操作)
・煎り止めのタイミング
なのですが、これらを考えていれば豆は煎る事が出来るのです。

ですが「豆を煎る」事は簡単に出来ても「おいしく豆を煎る」事はなかなか出来ません。
それがいかに綺麗に水分を抜きつつ、香りを纏わせる事が出来るかという事です。

また焙煎は教えられる部分はありますが、絶対に教えられない部分があります。

その中で最も難しいのは季節の変わり目(気温・湿度)がもたらす焙煎機への影響です。
こればかりは毎日焙煎作業を行って感じなければなりません。

他の焙煎士の方はどうか分からないですが、僕の場合2年かかりました。

定休日は半日潰して焙煎機を回して練習していました。

そこで初めて見えてくる部分があるのです。
だからいかにこなしているのかが重要なのです。

だから僕は「簡単です」と答えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です