食の安全性と品質保持

連日報道されている焼肉店の食中毒による死亡事故。

珈琲豆の販売が主な当店ですが、喫茶スペースもあり食べ物を扱っているので、とても他人事には思えません。

今回の原因は大腸菌などを取り除くために行う「トリミング」作業を省いたためでした。

行き過ぎたコストダウンの意識といったところでしょう。

珈琲豆は賞味期限がなく、健康を害する物ではありません。ですが、香りはなくなり胸やけの原因となります。

それでも当店の豆は焙煎日を記し、焙煎後1週間で廃棄するようにしています。

廃棄する豆はほとんどありませんが、現在ほど豆が売れていない時に廃棄する機会が多くとても悲しい思いと勿体無いという気持ちに苛まれました。

でも僕がお店を始めたきっかけは「本当のコーヒーの魅力」とは何かだったので、香りが乏しくなった豆は廃棄するという事をかたくなに貫きました。

そして、コーヒー教室では焙煎後1週間以内の豆と1ヵ月経った豆、もしくはスーパーで売られている焙煎日が定かではない豆を実際に鮮度が保たれている豆はどれだけ膨らみ、香りが高いのかという事も確認してもらっています。

コーヒーを扱っていて気付いたことは、コーヒーの「胸やけがする」といった悪い印象はほとんどの場合が人的な問題です。

正しい知識を持って、品質を高めていかないとその業界自体のレベルが上がらないと強く思います。

口うるさく書いてしまいましたが、コーヒーの魅力に憑かれた者としての切なる想いです。

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