トラウマと対峙する

離婚は僕にかなり負の感情を植え付けました。ただ、それも一時の感情。何事も無く日々を取り戻したかのように思っていました。ですが、潜在意識に知らない間に女性に対して恐怖心、不信感が刻まれていました。

発覚したきっかけは、離婚後8ヵ月目にお店に来てくれていた好意のある女性に食事の誘いをしようと声を掛けようと思った瞬間にフラッシュバックがあり、恐怖心、不信感が甦り、身体が硬直し、動悸が始まりました。気が動転し、その場を取り繕うだけで必死でした。ただ、これがトラウマだとは気づかず物凄くパニックになりました。

気持ちが上向きになっていて、頭の中では良いパートナーが居てほしいと思えていたので、言葉が詰まってしまった時は「もう二度と、女性へのアプローチが出来ないメンタルになってしまった」と取り乱しました。そして、彼女に不信感を与える行動をしてしまいました。その時期の自分がトラウマを抱えたことを認識出来てなかった時期が一番辛かったです。

それから少し時を経てネットで症状を検索し、トラウマだと発覚したときには、ほんの少し凹みましたが、すぐに「しめた!あとは対処すれば良い」と早速心理学の本を注文し、心理カウンセラーの方の動画をずっと見ました。

僕は基本的に超ポジティブ思考「悩む時間は無駄でしかない」と思っています。また、「悩んでいても、歩みを止めなければ突破口は見える」といつも思っています。

トラウマの対処療法は環境調整、薬物療法、心理療法、そして、自然治癒があります。

本を読んでいくなかで、色々なチェック方法があるのですが、日常的にフラッシュバックがあるわけではなく、場面を思い出した時の反応でチェックし、僕は軽度のトラウマということが分かりました。

そこで、心理療法でしっかり今の自分と対峙することに決めました。

心理療法にも認知療法、PE療法、EMDR、サイコドラマ、来談者中心療法などがあります。

僕は学生時代に心理学の勉強をしていたことがあって認知療法は日常的に取り入れているので、トラウマへのアプローチの仕方をきっちり学びつつ、慎重に取り組みました。

認知療法とはその辛い場面を思い出し、そこに対して不安や恐怖を取り除いてあげる方法です。実は悩みや不安などは筋トレと一緒で、その負荷を何度も記憶から引っ張り出して見つめなおす事で軽くなります。

時間が解決する自然治癒もありますが、精神は乗り越えることで強くなるとされていて、また、僕は一秒でも早くモヤを取り払いたい。五里霧中なんてこりごりだ。

ただし、トラウマで気を付けなければいけないのは重度の方は辛い場面を思い出して、さらに辛さが積み重なって重症化させることがあるので、自身では取り組まない方が良いです。カウンセラーの方の指示を乞うてください。

認知療法を行っていくうえで1つコツがあり、辛い場面を思い出すときに主観で思い出さないようにして、客観的に捉えて他人がその場面を見ているように思い出すこと。

そして、しっかり場面を思い浮かべたら「頑張ったよね」「大丈夫だよ」「よくやったよ」「安心してね」と声に出して自己肯定してあげることです。

これをとにかく何回も繰り返し行う。もう数ヵ月経ちましたが、ずっと行っています。すでにトラウマを認識して、認知療法を行った時点で大体セルフケア出来ていると思います。ただ、一応ずっと継続して行っています。

そして、僕はそれに加えて、普段から行っていることですが自己暗示をかけています。

これは、プラス思考の人が日常的にやっていること、「俺には出来る」と声に出して言うことです。

先日パラリンピックのテニスで3回目の金メダルに輝いた国枝慎吾選手は右ひじの度重なる故障で思うようなショットが打てなくなり引退まで考えたといいます。その弱気を吹き飛ばすためにラケットに『俺は最強だ』と貼って言い聞かせて怪我を乗り越え、大会中も弱気になった時に何度も口していたそうです。

僕も普段から「俺は強い」「俺ならやれる」「あきらめない」「負けない」といつも言っています。

そして、フラッシュバックがあって女性にフラれたので毎日「俺はモテる」「俺はイケメンだ」「誰だって口説ける」と言い聞かせています(笑)。自己暗示をかなり強く掛けているので、現在の僕はハリウッド女優のエマ・ワトソンだって、アン・ハサウェイにだってアプローチ出来ます!

ま、冗談はさておいて、本当に今回かなりトラウマについて、また、新たに心理学の勉強をし、たくさんの時間を費やしましたが、代わりに知識をたくさん得られました。

さらに知識を得て、心が強くなる方法を得たので、これからの人生がさらにより良いものになること、楽しくなること間違いなしです。

僕は前しか見ていない。

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