2年間を振り返って(PTSD発症期~現在)

離婚から3ヶ月目以降、凄く前向きに「パートナーが欲しい」と思いました。ついに8ヶ月目にその機会が訪れました。

元妻と出会う前から知っている子で、当店のお客さんでもあるし、またこちらも当時の彼女の職場にお世話になっているので話す機会が多く、凄く仲良くなっていました。その時は異性としてではなく、明るくて、ポジティブで、気遣いも出来、愚痴も言わないし、努力家。人として凄く魅力的な子だなと思っていました。その子が転職し、県外に行っていたのですが僕が結婚していた期間と同じ3年ぶり愛媛に帰ってくることを知りました。その時、彼女の方も僕の離婚を人づてに聞いていたみたいでした。

僕は運命を感じ「彼女がお店に来てくれたら、食事でも誘ってみよう」と心を踊らせました。

そして、奇跡!

彼女がお店に来てくれたのです。「こんな運命的な事があってよいのだろうか」嬉しくて、その時も話が盛り上がり3時間ほど彼女もお店に滞在してくれていました。

「やっぱり素敵な子だな」

ちょうどお店が暇で2人きりになりました。

「食事に誘ってみよう・・・」突然フラッシュバックがあり、瞼の裏に焼き付いた場面。いきなり恐怖心に変わり、体が硬直、心臓が止まりそうなほどの動悸、そして、彼女が僕に害を与えるかもしれないという被害妄想。

おそらく5分程度だと思うのですが、体感としてはものすごく長い時間に感じられて頭の中で「早く出て行ってくれないと心臓が止まる」。言葉を一言も発することも、その場から動くことすら出来なくなりました。

その時。他のお客さんが来店してくれて、ハッと目が覚め元に戻りました。

もちろん正確な理由は分かっていないと思いますが、沈黙して動けない僕に彼女は愛想を尽かせて帰ってしまいました。

発症したその日は僕自身、正直何が起こったのか分かりませんでした。それまで他の女性とは普通に話せていたので、このことをきっかけに女性と話せなくなってしまったと思いました。

頭では前向きなのに、心がついていけていない。

それからパニック状態に陥り、不眠症が続き、ある時は晩御飯を食べた後、何も泣くような場面でもないのに止めどなく涙が流れ出てしまう。そして、一週間くらいした時に少し心が落ち着き、症状をネットで調べるとPTSDの症状に当てはまりました。PTSDの代表的な症状。フラッシュバックの場面は、元妻が僕に離婚の話を持ち出してからの数日間の出来事でした。元妻も辛かったのでしょう。そこに遺恨はありません。

PTSDとは簡単にいうと命の危険を感じるような恐怖体験から身を守ろうと、潜在意識と恐怖心がくっつき自己防衛本能からくるものとされています。

症状が分かってからは知人のカウンセラーを頼り、認知行動療法を用いて、潜在意識に絡み付いた恐怖心をほどいていきました。それが約4ヵ月間です。認知行動療法は代表的なアプローチ方法で、その恐怖体験をしっかり見つめ直して、安心感に変えてあげる方法です。ただ、これも治ったかどうが、目に見えるものではないのです。

なので、PTSDが治っているのか、そうでないのかを確かめなければいけません。その時、ちょうど知り合った女性と食事する機会が出来ました。ただ、僕の中では一切嬉しいという感情はなく、とにかく発作が出ないだろうかという不安ばかりでした。

PTSDが発症して一番辛いのは、その発作がいつ出るのかが分からない不安に苛まれることです。女性との食事中。心の中がソワソワしているのですが、何とか2時間30分程度持ちこたえることが出来て、お別れしました。発作は出なかったのです。

それから数人。知人の紹介等で知り合った女性と食事に行き、一つ一つ大丈夫だと自信がついてきました。この方達とも治療目的で、本当に楽しく食事をすることでした。そして現在。つい最近まで数回に渡ってアプリで知り合った女性と食事に行っていて、この方にはフラれはしましたが、しっかりアプローチするという段階までになりました。

フラれたことはPTSDのせいではなく、僕のモテなさの問題です。苦笑

でも、本当にここまで来るのに一歩一歩でした。凄く時間が掛かりました。ただ、100%戻りました。

今は毎日が楽しい。

PTSDは経験する人が少ないので理解者がおらず、時に心無い言葉を浴びせられます。ただ、カウンセラーや心療内科に掛かることは恥ずかしいことはないのです。心も骨と一緒でポキッと折れたり、粉々になったりするのです。「弱い」「根性が無い」という心無いこという人は経験が無く無知なだけです。

なので、人の目を気にすることはありません。迷わず助けを求めて欲しいと思います。

ここ2日に渡って2年間を振り返りました。本当にボロボロになり生きる希望を失っていたこともありました。ただ、しっかり自分に向き合い見つめなおし平穏な日常を取り戻せました。

今は辛く、どん底に居る方へ。

少しでも伝わることがあれば幸いです。

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