豆を煎るという仕事

この間、店に来た知り合いの職人さんと話しました。その方は現在61歳ではやく隠居生活がしたいと言ってました。

会社を継ぐ息子さんがいるそうだけど、あまり継がせたくはないらしいのです。やはり今のご時勢なかなか厳しいそうです。
あと面白みがないと言っていました。

面白みがない?いろいろ聞いてみるとその方が職人の道に入り、会社を起こした頃はほとんどが手作業で、今は機械化されていて「自分が作った物だという感じがない」と寂しそうに言っていました。


僕の仕事は豆を煎る仕事。まだまだ手作業ばかりです。豆を一粒一粒選別し火力を考え設定し、排気スピードを考え空気を調節、煎りあがりの時には色を見て、香りをかぎ、音で判断して煎り上げる。

本当にアナログな感じです。でも「自分が作った物だ」という喜びがあります。またそれがお客さんの口に入り気に入ってもらえればさらに感激はひとしおです。

やっぱり人が作り、手の入っている物って、僕は好きです。

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