職人の鑑


今日はとても久しぶりに新居浜のグルメな方なら誰でも知っている名店「佐々木」さんに昼御飯を食べに行きました。

詳細に書きたいのですが無茶苦茶長くなりそうなので料理をざっと紹介します。

この盛り合わせの中で面白かったのはからすみを大根で挟んでいた一品。少しからすみの塩味の強さを大根が和らげてくれてとても美味しかったです。
食前酒も人肌程度のぬる燗(燗が上手でないところが多い)にしてくれている気配りが嬉しかったです。

画像はありませんがお刺身の盛り合わせ本日は海老と鯛とさごしでした。
本当にわさび1つ味わいが違います。本わさびを使ってその都度おろしているので辛味、香りは口に含むと一瞬でひろがり、さっと引きます。馬鹿みたいなことを書きますが、無駄に辛いだけのチューブのわさびと違いますね。


海老しんじょのお吸い物。海老の香りはもちろん、しめじの香りも良いし、やっぱり鰹と昆布のお出汁にゆずを浮かべると最高です。


焼き物。どれもおいしかったです。海老の殻は香り、食感が良くてとても面白いです。


鮭といくらのおろしポン酢和え、ブリ大根。本当に弾けるいくらのフレッシュ感が良かったです。

で、こちらも画像ありませんがかやく御飯と香の物です。

最後のデザートに粟餅、新高梨、ぶどうはど忘れしましたが確か皮ごと食べられるとおしゃっていたのでシャインマスカットでした。梨好きの僕としては新高がわりに甘味の強い新高だったので嬉しくなりました。

久しぶりに佐々木さんに来て、すごく細かい所まで仕事している料理に感動し、また大将ともゆっくり話せて(ご迷惑おかけしました)食材の話、仕事に対するモチベーションなど貴重な話を聞かせてもらいました。

佐々木さんは何と今年がちょうど10周年になったそうです。僕が佐々木さんに初めて来店したのも開店当初の10年前です。大学を卒業した歳に新居浜に帰省し「新居浜には数少ないおいしい料理を出すところがある」と母親に連れられ来店しました。

当時大学を卒業し家業を手伝いながら日々を暮らしていたのですが、僕は幼少期から「物を作る」というぼんやりとした職人さんになりたいという夢があり日々悶々としていました。

僕の中での最高の職人として敬意をはらうのは今も同じ「料理人」です。

佐々木さんに来店し、料理の心配りに惚れ衝撃を受けた僕は大将に色々話しかけ、最後に「弟子なんかとっていませんか?」と言いました。

そのあと細かいやり取りは詳しく憶えていませんがやんわり断られたと思います。

そして、今日大将と話をしていて、先ほども書いたように10周年を迎えたという話をしているとき・・・

僕「10周年ですか!?そうすると開店した当初に僕は初めてここに来たんですね」

大将「僕も始めたばかりだったっですね。当時32歳ですよ。あの時弟子にするなんて話しましたね」

僕「えー!あの時の話を憶えてくれていたんですか!?」

なんと10年前のことを憶えていてくれたのです。

細かい仕事、行き届いた心配り、自分の料理に対して一切の妥協をしない拘り。こういう職人さんが自分の近くの新居浜にいてくれることがとても励みになります。

本当に今日は職人の端くれの僕に貴重な話しを聞かせてくれただけで受講料を払わなければいけないぐらいです。

職人の鑑といわれるよう日々精進していきたいと思います。

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