香川へ(観光編)

昨日に引き続き、今日日は観光編として訪れた場所をアップします。

まず、うどん屋さん2軒回って善通寺に行ってまいりました。

今まで四国は愛媛に住んでいて一度も善通寺には行ったことがありませんでした。ですが当店の常連さんのご住職さんが「あんた一度は行っておきなさい」とかねがね言ってくれていたのでこの機会に足を運んでみました。

善通寺は四国88ケ所第75番札所で弘法大師が、生まれた地でもあります。

写真は本堂の金堂です。他に弘法大師が生まれた場所に建立されている御影堂(みえどう)。東院と、西院を結ぶ仁王門。東院の五重塔。建物すべてが
見ものでした。

そしてなんといっても気に入ったのが御影堂(みえどう)の地下にある約100メートルの”戒壇巡り(別料金)”があり真っ暗闇の中、宝号を唱えながら大師と結縁する道場となっているのです。

夜になっても外灯や月明かりなどで真っ暗という経験はなかなかできないのでとても新鮮でした。正直ビビリなので始めは携帯のライトを使ってしまいましたが、やっぱり真っ暗の方が楽しそうなので、そのまま壁伝いに突き進みました。

善通寺に行かれた際にはおすすめです。

そして、またうどん屋さんに2軒よって丸亀へ。

丸亀に向かった目的はこちら

少し外観が分かりづらいですが、猪熊弦一郎美術館です。

お客さんの中に絵画やステンドグラス、服飾系などのアートに携わっている方々から、「現在瀬戸内国際芸術祭が行なわれているので時間があれば行ってみたら」と教えてもらっていたので、僕自信はアートが何のことか分かりませんが、興味津々なので行って来ました。

瀬戸内国際芸術祭は主に瀬戸内海の島々で2010年7月19日〜10月31日まで行なわれているのですが、今回は島に渡らずともオススメの場所ということでこちらに行きました。

ご存知の方も多いとは思いますが、主な作品には三越の包装紙、小説新潮の表紙絵があります。

館内を回って展示品を見て印象的飛び込んできたのは「青」でした。

青の表現がとても面白いのです。また同じ絵を色の対比で魅せている作品はとても感銘を受けました。

また初期の作品から晩年の作品まで飾ってあるのですが、1つとても気になることがありました。

初期の作品は物を捉える角度が1つの方向から観ていて、1つの角度から自分の表現として作品を描きだしています。いわば忠実というものでしょうか。

ですが、年を経て晩年の作品は美を追求していった結果なのでしょうか、1つの捉え方でなくなり、その中でも色や形が調和をとっている。

なんとも不思議な世界観。

しかも現在は「SickeTel−キュピキュピと石橋義正−」が企画展示されていて、そちらもとても幻想的な空間でおすすめです。

今回最後になりましたが、一鶴に向かう前、晩御飯には時間が早かったので近くの丸亀城に行きました。

丸亀城の石垣は、高さにして約60メートル、日本一の高さを誇ります。

天守閣は壁の塗り替え作業中で閉鎖されていて登れませんでしたが、瀬戸内海、瀬戸大橋が一望出来てとても綺麗な景観でした。

天守・大手一の門・大手二の門は国の重要文化財に指定されています。

以上です。

今回の香川ツアーはアートに触れ、文化的な施設に訪れ、うどん・骨付鳥をたらふく食べて太ってしまったツアーとなりました。

香川へ(グルメ編)

本日18日は地方祭の最終日でした。

ですが僕は地方祭には参加しないので、またまた香川へ観光+グルメ旅に行って来ました。

そして今日のブログではグルメ編として、僕が行ってきたお店をアップします。観光編は明日アップします。

香川といえば定番の讃岐うどんですが、今回は善通寺市を中心に行って来ました。

まず一軒目。

「せい麺や」です。ぶっかけとちくわ天をいただきました。

出汁の特徴はとてもまろやかで、鰹、昆布、いりこさまざまな香りがしました。麺は固過ぎずもっちりしていました。

そして二軒目。

せい麺やのすぐ近く、こちらも有名店「宮川製麺所」。

11時30分頃でしたが、店内には地元のお客さんでいっぱいでした。
そしてまたシンプルなぶっかけをいただきました。

出汁はいりこだと思います。いりこは下手な処理をすると臭みがありますが、すっきり香りだけたっていて柔らかい味わいでした。

そして麺は手切りなのでしょう。とても独特のねじれとエッジ(角)が効いていて喉越しが抜群によかったです。

また余談ではありますがこちらの出汁はいりこを濾していないのでいりこを掬って食べることが出来ます。

次の三軒目。

ビニールハウスの佇まいが有名な岸井です。こちらも超有名店です。


こちらのお店は「肉かま玉」がオススメなのでそちらをいただきました。

基本の出汁は鰹、いりこですが、そこに肉のコク、卵のまろやかさでかなりマッチしていました。

少し麺は茹で上がりで硬さのばらつきを感じましたがこちらも手打ち、手切りならではかもしれないのでご愛嬌。

そしてうどん屋さん最後の四軒目。「長田in香の香」。

まんのう町の名店「長田」から独立したお店です。
こちらはうどんの写真を取り忘れましたが、注文したのは冷やし。

なんといってもこちらは出汁。本当に素晴らしい配合。

いりこのベースに複雑にいろいろな旨味、香りが感じられます。ここまでよくブレンドしてバランスよくまとめているものだと、コーヒーをブレンドしている者として尊敬します。

無駄がないし、どの味も壊していないで構成されている。
いい仕事してますね〜(古いですね)。

今回うどん屋さんは4軒ほど回り、お腹も満腹になったのでおいしいコーヒーを飲むべく自家焙煎店に行ってまいりました。

丸亀市にある「珈琲倶楽部」さんです。

こちらのお店はネットでしらべ、扱っている豆がほぼスペシャルティでHPからもこだわりを持っているのが伝わって是非行ってみたいお店でした。

稀少な豆も扱っておられて、ブレンドとコピルアックを飲ませてもらいました。どちらもきれいに焙煎され、非常においしくいただきました。

店主の大西さんはとてもこだわっていて1銘柄を数段階の焙煎度で珈琲豆を提供していました。

お店も忙しそうだったので、迷惑になるないように帰り際に少し話しをさせてもらいましたが、焙煎度を分けていることについて「お客さんの細かいニーズに合わせていった結果」だということをおっしゃていました。

同業者として焙煎度合いを変え品数が増える大変さを知っているので、とても尊敬します。

そしておいしいコーヒーでお腹がさっぱりし、一軒観光所に立ち寄り、18時ごろになったので夕食へ。


こちらも香川では超有名店骨付鳥の「一鶴」です。

本店ではなく中府店へ。

こちらのお店のおすすめはもちろん骨付鳥ですが、面白いのがおやどりとひなどりが選べることが出来て、肉質、味の好みが選べるのです。

おやどりは肉質がしっかりしていて、コクと旨味が強いのが特徴です。

ひなどりは肉質が柔らかくジューシーでした。

僕は名古屋に住んでいたので、どうしても鶏料理といえば、「世界の山ちゃん」、「風来坊」のような手羽先を食べ慣れてるせいかスパイシーさは気にならなったのですが、少し食べづらく感じました。

今日訪れたお店は以上の6軒です。

家に着き、お風呂に入る前体重計に乗ったらよく食べた結果が出ていました(悲)。

「ディープピープル」

はまって観ているTV番組があります。

それはNHK総合で放送されている「ディープピープル」という番組です。

この番組はプロの方々を呼んでその業界の話を聞くという番組なのですが、この番組は従来の司会の方が一般人目線で質問をして番組進行を行なうものではなく、プロの方同士が対話をして番組を進めていくといった画期的な番組です。

僕は今まで「ボクシング世界チャンピオンの回」「柔道金メダリストの回」「漫才師の回」、そして今日の「寿司職人の回」を観ましたがどの回も斬新で真新しい話が聞けてとてもワクワクします。

ボクシングの回では長谷川選手のカウンターの極意は「相手の呼吸を読む」や柔道家の回では「柔道家の足は畳を掴むように立っているため変形している」や漫才師の回では「ネタ作りの進め方」。

このようなに一般人では耳にする事のない、まさに「ディープ」な話が盛りだくさんなのです。

そして、今回は寿司職人の回。僕も食に携わる職人の端くれとしてとても興味がありました。

シャリの握り方では共通した意識はあるものの、微妙に握りに対する感覚の違いや、どうネタを選ぶか、職人としての楽しみについて語っていました。

やはり聞いていて寿司とコーヒー、物は違えど似たところがあるものだと思いました。

「ネタ選びは第一に産地」なんて話はコーヒーも同様です。

番組を観ている僕はもちろんですが、出演者の方もとても楽しんで番組を進めていると思います。

僕自身の話になるのですが、僕は同業の焙煎士に話を聞くのが大好きなのです。

県外や遠方に出るときはある程度お店を調べ、スペシャルティ専門のお店に絞って訪れるのですが、そこでなるべく店主の方、焙煎士とコミュニケーションをとるようにしています。

この業界はもともとコーヒー好きの人間がお店を始めている場合が多いので、いろいろな話を聞いても快くというよりも熱く語ってくれる人ばかりなのです。

そして僕が尊敬し、好意にさせていただいているお隣香川のマウンテンの矢野さんにはいろいろと話をしていつも勉強させてもらっています。

そこでちょっと僭越ではありますがちょっとした「ディープピープル」を書きたいと思います。少し難しいとは思いますがディープに進めたいと思います。

これは僕と矢野さんのドリップの考えの違いですが、

これは抽出温度についての話です。お湯は冷まして抽出するのが基本です。
そして詳しい温度は僕は85度。矢野さんは90度。

この温度どちらも正解でもあり不正解でもあるのです。

ここでお湯の温度と抽出スピードによって求める味が違ってくるのです。

お湯の温度が高いと成分もよく溶け出すが、雑味もでる。抽出スピードが遅い時も同様。

お湯の温度が低いと成分が溶け出しにくく、雑味も少ない。抽出温度が速い時も同様。

僕が求める味はアロマ(香り)が立ってなおかつどっしりした味わいのコーヒー。

矢野さんが求める味は嫌な苦味が少なくさらっとした味わいのコーヒー。

そして求める味に対してその味を引き出す道具がドリッパーです。

僕はアロマをしっかり生かすためメリタ1つ穴式でゆっくり。

矢野さんはさらっと感を生かすためカリタ3つ穴式で速い抽出。

焙煎士同士の考えを聞くとその方の求めている味が分かってとても面白いのです。

「ディープピープル」。マニアックな話がお好きな方にはおすすめな番組ですよ。HPはこちら
http://www.nhk.or.jp/deeppeople/

テースティング

今日はサンプルで頂いたカメルーン カプラミ・ジャバ・ロングベリーを焙煎し、テースティングを行ないました。

とても綺麗な酸味が特徴的な豆で香りはマスカット、オレンジのようなアロマ。

カップもきれいですっきりしていてクオリティはとても高いです。またアフターテイストも甘味があって複数杯飲んでも嫌味のないカップでした。

ボディ感は少し弱いものの、甘味、酸味、アロマ、フレーバー、アフターテーストと全体のレベルがとても高く感じました。

コーヒー鑑定士のスコアも参考にしましたが、評価はどれも高かったです。

結果とても良い豆です。

機会があれば当店でも扱ってみたいと思いました。

カメルーン。注目はしていましたがおそるべし。です。
やはりアフリカの豆はとても面白いです。

新しい価値のコーヒーC.O.E

本日よりカップオブエクセレンスのボリビア プリマベラ農園を発売しました。

お店を開店して以来、その年の入賞豆を数銘柄扱ってきました。

当店の扱っている「スペシャルティコーヒー」はどういうものか。また、「世界最高品質の豆(カップオブエクセレンス)」とはどういうものかということを知ってもらうためにいろいろな機会を設け、コーヒー本来の魅力をお伝えしてきました。

ですがまだまだスペシャルティコーヒーのムーブメントは2000年以降のものなので、だいぶ成熟してきましたが、まだまだ扱う者の意識は低いのが現状です。

スペシャルティコーヒーは輸出規格のみで区別されている一般流通品とは違い、生産地域、農園、品種、精製方法で分けられ、より厳密に香味の評価を下したものです。

そのため香味の個性も豊かな仕上がりになっています。

またスペシャルティコーヒーは生産者を保護する役目も担っています。

生産国の多くは後進国ですが、消費国は僕達日本を含めた先進国が主です。

一般流通品のスタンダードは消費国(先進国)が生産国(後進国)に対し、安さを求めた結果出来た産物です。

どんどん安く買い叩かれた結果が品質の低下の一途をたどりました。そして最終的に品質の低下が1980年代後半のアメリカでコーヒーの消費の急激な減少へと繋がってしまったのです。

まさに経済のデフレスパイラルの構造とそっくりです。

そこで2000年頃高品質な豆を求めたアメリカが主体となってスペシャルティコーヒーの構築をしていきました。

そのなかで同年よりさらなる高品質な豆を求めるプログラムとしてカップオブエクセレンスが始まったのです。

そしてこのカップオブエクセレンスで選ばれた豆は生産者を保護するべく1番高い金額で買ってもらうシステムをとってオークション方式なのです。

カップオブエクセレンスはおいしいコーヒーを飲みたい消費者、高品質な豆を生産し正当な評価を求める生産者の両者をつなぐ素晴らしい価値を持った品評会なのです。

明日発売開始C.O.Eボリビア

いよいよ明日からC.O.Eボリビア プリマベラ農園を発売開始いたします。

毎年数銘柄C.O.Eを仕入れて、お客さんに最高品質のコーヒーとは何かを味わっていただく機会を設けてきて、最近ではよく問い合わせをいただくことが多くなりました。

このボリビア プリマベラ農園は甘味、フルーツのようなフレッシュな香りが特徴です。

ちなみにC.O.Eは店頭のみの販売です。

テースティング

ケニア カルマンディ・ファクトリーを焙煎し、テースティングを行ないました。

このカルマンディファクトリーはフルウォッシュドで精製されていて、きれいなカップでした。

香りも複雑でアップル、シトラス、ピーチっぽさも混じっていて酸味がきれいでした。

当店で扱っているルイスグラシアよりも柔らかい印象があって、香りが複雑なのでもっと活かせるように少し煎りが浅くても楽しめるかもしれないなと思いました。

結果的にとても良い豆の印象を受けました。

コーヒー教室無事終わりました

今日の午前中にコーヒー教室を行なって来ました。

今回の講座内容はハンドドリップ講座です。

いつも教室行なう時はスペシャルティコーヒーは何かということは講習させていただいているのですがドリップ講座の中では実際に飲んでもらう機会はありません。

ですが、今回は定員に空きがあって時間があったので実際に当店のブラジルモンテアレグラ農園とスタンダードのブラジルサントスを飲み比べていただきました。

やはりありがたいことに「スペシャルティの方が複雑な味わいがある」「スペシャルティの方が香りの個性がはっきりしている」と声をいただきました。

まだまだ認知度が低いスペシャルティコーヒーですが、これからもお客さんにさらなるおいしいコーヒーの魅力について語っていきたいと思います。

参加してくださった方々、今日はありがとうございました。お疲れ様です。

明日はコーヒー教室

おかげさまで今日は朝からとても忙しくずっと焙煎作業に追われました。

時間があれば昨日取り寄せたカメルーンの豆を焙煎しようと思っていたのですが、また後日行なおうと思います。

そして明日はいよいよコーヒー教室となりました。

明日は「ドリップ講座」、いつも満員御礼なのですが、明日は何人か空きがあります。

ですので少々時間に余裕があると思うので、いつもの講座内容+αしようと思います。

参加者の方にコーヒーの魅力が伝えられたらと思います。

焙煎士としての楽しみ

今日発注していたケニアの2銘柄とカメルーンの1銘柄のサンプルが届きました。

今年はケニアの旱魃で豆が少なくとても値上がりをしました。正直、現在のルイスグラシアの値段でお出しするのが厳しいです(価格はそのままですが)。

また嘘は言わず申しますと悲しいことに去年よりも品質は劣ると思います。

そしていろいろとケニアの良いロットの物はないかとサンプルを発注しました。

まだ焙煎を行なっていないので後日テースティング結果を書きたいと思います。

そして今回とても興味を惹かれて取り寄せたのがこのカメルーンのジャバ・ロングベリーです。

カメルーンの生産の主な品種はロブスタ種で生産量の85%を占めています。そして良質なアラビカ種のほとんどがヨーロッパに流れています。

ですが日本に入っていたのは聞いていたので、早速取り寄せてみました。

もうかなりの国のコーヒーを試してきました。もちろんスペシャルティ専門で扱っているので生産国の中でも限定地域、品種、農園、精製方法で味や香りは違いますが、ある程度その国の傾向はあるのです。

でも今回取り寄せたのは僕にとって新しい国の豆なのでとても心がときめきます。

かなり昔の話ですが、初恋の時と同じなのです。

ちょっと馬鹿みたいな例えになりましたがそれぐらい楽しみなのです。

またアフリカ系の豆は全体的に品質も良いし、香味も独特なものが多いので早速明日にでも焙煎をし、テースティングをしてみたいと思います。