やっぱり職人さんの話は面白い・・・part2

昨日「すし善」の大将と話した中でお酒の話をしていたのですが、大将はコーヒーも詳しいですが、利き酒師の資格を保有するほど日本酒に関しても精通しています。

そして日本酒に関していろいろと教えてもらいました。その中でとても印象に残った話を1つご紹介します。

「○○金賞受賞」といった新酒の品評会で入賞したお酒は、品評会に向けてのみ造られたものでこの受賞したお酒を一般人が手に入れることが出来ないとのことです。

そして、市場に出回っているのは「○○金賞受賞」の蔵元という事で一般向けに仕込んだお酒に「金賞受賞」のラベルを貼って出荷されるそうです。

これを聞いて思わず、僕は大将に「う〜ん実にもったいないですね」と言ってしまいました。

現在当店ではカップオブエクセレンスを扱っています。このブログを呼んでいただいている方はもうご存知だと思いますが、カップオブエクセレンスはコーヒーの品質を審査する最も権威のある品評会です。

カップオブエクセレンスで入賞した豆はやはりこだわって造られているので極少数ですが日本酒と違って一般に流通します。その流通量は1%未満です。

これは消費者に対してコーヒーの可能性と本当においしいコーヒーは何たるものかを味わっていただき、そして生産者に対してはコーヒー作りの情熱をしっかりと評価できるシステムでもあるのです。

そして僕も大将にカップオブエクセレンスの話をして「ちょうどこんなコーヒー扱ってるんですよ」と話していたら「あ、そんじゃそれもちょうだいよ」といって頼んでくれました。

ちょっと押し売りみたいになっちゃいましたが、特にこだわりのある人、食に携わる人、そしてコーヒーに興味のない方にも一度は試していただきたいものです。きっと今までのコーヒーの価値観が変わると思います。

ちなみに現在扱っているカップオブエクセレンのボリビア プリマベラ農園はあとわずかとなりました。また11月4日〜カップオブエクセレンスのコロンビア メルセデス農園を発売いたします。

やっぱり職人さんの話は面白い・・・part1

今日は新居浜のお寿司屋さんの超名店「すし善」さんの大将が夕方の出勤前に来てくれました。

すし善の大将は僕の兄の同級生のお兄さんで、去年、前大将をしていた親父さんが亡くなられて30代後半で「すし善」の看板を背負って立つ大将となりました。そして現在何人かの職人さんを抱え兄弟でお店をされています。

いつだったか大将がぷらりと立ち寄ってくれて、それ以来当店の豆をごひいきにしてもらっています。

また何を隠そう大将はご自身で焙煎をするぐらいのこだわりを持っていて、とてもマニアックな方なのです。

そして今日は開口一番、大将「コーヒーに合う魔法の水を見つけたよ」。

「おォー」と僕。

それからはとてもマニアックな話ばかりですが、軟水、硬水の何度、水による香り・・・。煎れたコーヒーの仕上がりはどうか。

僕もいろいろな水を試していて硬度によってどう変わるかという特性は分かります。水が変わると何が変わるか。それは特に苦味の印象とアフターテイストの変化が主です。

それを知っている大将はその水の場所を教えてくれたのです。凄い。

そして大将「実はその水をシャリを炊くのに試してみたんだけど・・・」といわれたので、先日10/17のブログで書いたディープピープルで聞いた寿司職人さんの話を聞かせてもらいました。

ディープピープルで語られたのは「寿司の味はシャリが重きを占める」という話なのです。

で、率直に聞いてみたところ「やっぱりシャリだよ。7割ぐらいじゃないの。あとは醤油、ネタの順だね」。

やっぱりディープです。それからはどこの水ではどういう結果が出た。とか、新米と古米の配合など寿司のあれこれを聞かせてもらいました。

そしてガリについても話が及びました。

僕も聞いた事はあったのですがガリは既製品が多いので、ここでも寿司屋さんの仕事が見えるらしいのです。

そして大将に聞いたら「ガリは3日掛けて仕込んでるよ」。流石です。

やっぱり一流の職人さんは自らが作りあげる物に労力を惜しまない、そしてシャリ1つとってもずっと試行錯誤を繰り返す向上心を持っています。

僕も食に携わる職人の端くれ。大将のような職人さんの背中を見て、職人と姿勢を正さなければならないなと深く思いました。

そして今度大将が「魔法の水持ってくるよ」と言って出勤されました。

そこのお水は使ったことがないのでとても楽しみです。

北海道からの贈り物で

先日北海道から贈り物を頂きました。

それは北海道の野菜の詰め合わせでした。その中に北海道といえば定番のジャガイモが(品種は定かでありません)入っていたので、そちらを使ってポテトサラダを作りました。

いもの調理方法ですが僕は蒸して作ります。
茹でて作ると時間短縮にはなりますが水っぽくなってしまうので、蒸して作った方が断然いもの味が味わえ、ホクホク感があるのでそうしています。

そして皮のまま丸ごと蒸して熱々のうちに皮をむいて潰しています。こうすることでホクホク感をしっかり残せます。茹でる方も皮のままの方が良いです。

味付けはシンプルですが、少量の砂糖、塩、胡椒(粗挽きがおすすめ)、マヨネーズ、そして隠し味(香りつけ)白ワインビネガーを使いました。

しかしやっぱり北海道のジャガイモはおいしいですね。いもの味が濃かったです。

余談ですが、ジャガイモの品種でとてもおいしかったのは「インカのめざめ」です。

マニアックなDVDを手に入れました

とうとうマニアックなDVDを手に入れました。
「コーヒー栽培の基本」アラビカ編です。

以前から何冊かの本では勉強をしていますが、映像では見たことがなかったのでこういったDVDを待ち望んでいました。

そして生豆の卸業者からこういう関連のDVDが出たと連絡があったので取り寄せてみました。

僕が普段本で読んでいるのは主に精製方法ですが、このDVDは苗作り〜開花・収穫までの栽培があったのでとても興味深いです。

そしてこのアラビカ編というのはコーヒーの三大原種のことで、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種の三種のことです。

主に日本で流通しているのがこのアラビカですが、インスタントコーヒーや低価格のブレンドコーヒー、アイスコーヒーなどに用いられるのがロブスタ種で主にコストダウン目的で使用されています。リベリカ種の流通はほとんどありません。

そして当店のスペシャルティコーヒーはもちろんアラビカ種のみで、アラビカ種の中でもブルボン種、ティピカ種、カツーラ種などに細分化されて扱われているのです。

難しいことを言ってるようですがシンプルな物です。

ネコ科の動物にはネコがいて、ライオンがいて、ピュ−マなどがいたりするのと一緒です。

同じ科目に属していても、種類が違えば特性が違います。

コーヒーもブルボン種は甘味、香味のバランスが良くカツーラ種は酸味が強く出るといった、品種による特徴があるのです。

長々と書いてしまいましたが、早速DVDを見たいと思います。

CS制した中日。流石!

とうとうCSファイナルシリーズも決着し、中日が日本シリーズに駒を進めました。

中日はCSに入っても素晴らしい戦いで、ジャイアンツのあの重量打線を4試合6失点で抑えていることが勝因ですね。

本当に落合監督はホーム(ナゴヤドーム)での戦い方がうまい人ですね。

ペナントでは79勝で制しましたが、そのうちホームでの勝ち数が51勝なのです。いわばホームで戦えばほぼ無敵。

僕自身ナゴヤに住んでいて、ナゴヤドームは何度か行った事がありますが、プロのバットでもそうそうホームランを放り込むことが難しい球場です。

1点を争う試合運びが物を言います。

落合監督は現役時代スラッガーでしたが、それをよく理解し細かい継投、バント多用野球、センターラインの強化。これらに徹底的に力を入れています。

端から大量得点を期待してないのです。実際にチーム成績では得点が539点(リーグ5位)で1位の阪神の740点と100点以上の差があるのです。

ですが投手成績を見ると失点が521点と1位で最下位の横浜の743点と差があります。

いかに得点が少なくても、最小失点で逃げ切るか。

時にマスコミに「面白みに欠ける野球だ。」と批判される落合監督。

現役時代から「オレ流」と揶揄され、自分の意思を貫き通しフロント批判と言われて罰金を払ったこともありました。

僕はバリバリのカープっ子でしたが落合選手は大好きでした。そして監督にになってもその「オレ流」スタイルは変わらない。

僕はまさにプロの鑑だと思います。

今月30日からロッテとの日本シリーズが始まります。

またオレ流野球を貫いて日本一に輝いてほしいです。

最後に落合監督のファンである僕のちょっとした落合監督の豆知識をひとつ。

落合監督はひじきが嫌いなのです。

というのも落合監督が信子夫人と結婚の報告をしようと信子夫人の実家に訪れた際、信子夫人のお母さんが「1番自慢のひじきの煮物なんです。」よ振舞ってくれたそうですが、落合監督は「僕はひじき嫌いですから、食べません」ときっぱり断ったそうです。

さすがオレ流!

世界最高品質

カップオブエクセレンス’09入賞ボリビアを発売し、お客さんにも順調に届けられています。

10kg限定の入荷ですが約半分ほど出ました。

なにせ品評会で選び抜かれた全体の流通量の1%未満の優秀な豆ですから、少々値段は張りますが一生のうちこのような豆を口にする機会は少ないと思います。

最高品質のコーヒーがどのようなものなのかを味わっていただくよい機会なのでお求めはお早めに。

テースティング

今日は以前サンプルでいただいたケニア イーガース農園ピーベリーを焙煎し、テースティングを行ないました。

このピーベリーという種類は通常コーヒー豆は実の中の種子で、2個1対で入っています。

それが奇形でまん丸の種子が1つしか入っていない場合が稀にあるのです。これをピーベリーというのです。
僕自身もコーヒーの木を育て収穫してみたところ1粒だけピーベリーを収穫しました。

ピーベリーは特に成分が変わるものでもないのですが、フラットビーン(平豆)と違い小粒でまん丸のため、焙煎工程で火のとおりが違い味わいが違ってくるのです。

その火の通りの良さから水分がきれいに抜けやすく、クリーンな仕上がりになるので重宝されます。

そしていざ焙煎しテースティングを行ないましたが、とても綺麗なカップで酸味もほどよく、とても強いアロマではありませんが、シトラス、レモン、がかすかに感じられました。

コクも少しあり、キレも良い豆ですが、ケニアの独特なインパクトは薄い感じです。

しかしケニアの豆も早く安定してほしいです。

おいしい日本酒

僕は普段晩酌をする事はないのですが、今日は最高においしい日本酒が手に入ったのでブログにアップします。これは愛媛県五十崎のお酒「銀河鉄道」です。

以前僕は何度か飲んだ日本酒が口に合わず、この3年前までまともに日本酒を飲むことがなく、学生時代からお酒といえば父親がワインを年間契約で取り寄せていたのでワインばかり飲んでいました(詳しくはありませんが)。

ですから御飯を食べに行っても料亭で出される食前酒で日本酒をいただくぐらいのもので、せいぜいビールを1、2杯飲んだら後はワインばかりといった感じでした。

ですが、3年前に日本酒好きの友人から「和食が好きなら刺身を食べる時はやっぱり日本酒だ」といってプレゼントしてもらい、飲んでみると物凄い衝撃でした。

豊かな香りが口に広がり、もはやお米が原料と思えないほどのフルーティさには雷に打たれたようでした。これが純米大吟醸酒の特徴なのでしょうね。

また確かに刺身の繊細な味に良く合うんですよ。

しかしこの銀河鉄道少々値段が張ります。

180ml ¥2,625です。毎日飲める代物じゃないですね。

でも時折無性に飲みたくなるぐらいこのお酒のには魅力があるのです。

そして今日はお持ち帰りで広島焼のJさんのお好みと共に頂きました。こちらのお好み焼もご主人が広島は薬研堀の超有名店の「八昌」さんで修行されているので味も本格派です。

銀河鉄道。一度はお試しになられてはいかがでしょう?

亀岡酒造株式会社
http://www.chiyonokame.com/

香川へ(観光編)

昨日に引き続き、今日日は観光編として訪れた場所をアップします。

まず、うどん屋さん2軒回って善通寺に行ってまいりました。

今まで四国は愛媛に住んでいて一度も善通寺には行ったことがありませんでした。ですが当店の常連さんのご住職さんが「あんた一度は行っておきなさい」とかねがね言ってくれていたのでこの機会に足を運んでみました。

善通寺は四国88ケ所第75番札所で弘法大師が、生まれた地でもあります。

写真は本堂の金堂です。他に弘法大師が生まれた場所に建立されている御影堂(みえどう)。東院と、西院を結ぶ仁王門。東院の五重塔。建物すべてが
見ものでした。

そしてなんといっても気に入ったのが御影堂(みえどう)の地下にある約100メートルの”戒壇巡り(別料金)”があり真っ暗闇の中、宝号を唱えながら大師と結縁する道場となっているのです。

夜になっても外灯や月明かりなどで真っ暗という経験はなかなかできないのでとても新鮮でした。正直ビビリなので始めは携帯のライトを使ってしまいましたが、やっぱり真っ暗の方が楽しそうなので、そのまま壁伝いに突き進みました。

善通寺に行かれた際にはおすすめです。

そして、またうどん屋さんに2軒よって丸亀へ。

丸亀に向かった目的はこちら

少し外観が分かりづらいですが、猪熊弦一郎美術館です。

お客さんの中に絵画やステンドグラス、服飾系などのアートに携わっている方々から、「現在瀬戸内国際芸術祭が行なわれているので時間があれば行ってみたら」と教えてもらっていたので、僕自信はアートが何のことか分かりませんが、興味津々なので行って来ました。

瀬戸内国際芸術祭は主に瀬戸内海の島々で2010年7月19日〜10月31日まで行なわれているのですが、今回は島に渡らずともオススメの場所ということでこちらに行きました。

ご存知の方も多いとは思いますが、主な作品には三越の包装紙、小説新潮の表紙絵があります。

館内を回って展示品を見て印象的飛び込んできたのは「青」でした。

青の表現がとても面白いのです。また同じ絵を色の対比で魅せている作品はとても感銘を受けました。

また初期の作品から晩年の作品まで飾ってあるのですが、1つとても気になることがありました。

初期の作品は物を捉える角度が1つの方向から観ていて、1つの角度から自分の表現として作品を描きだしています。いわば忠実というものでしょうか。

ですが、年を経て晩年の作品は美を追求していった結果なのでしょうか、1つの捉え方でなくなり、その中でも色や形が調和をとっている。

なんとも不思議な世界観。

しかも現在は「SickeTel−キュピキュピと石橋義正−」が企画展示されていて、そちらもとても幻想的な空間でおすすめです。

今回最後になりましたが、一鶴に向かう前、晩御飯には時間が早かったので近くの丸亀城に行きました。

丸亀城の石垣は、高さにして約60メートル、日本一の高さを誇ります。

天守閣は壁の塗り替え作業中で閉鎖されていて登れませんでしたが、瀬戸内海、瀬戸大橋が一望出来てとても綺麗な景観でした。

天守・大手一の門・大手二の門は国の重要文化財に指定されています。

以上です。

今回の香川ツアーはアートに触れ、文化的な施設に訪れ、うどん・骨付鳥をたらふく食べて太ってしまったツアーとなりました。